水産物卸売の福井中央魚市(福井市大和田町)は14日、同市中央卸売市場で、県内外の小売業者らを招いた商品展示会を開いた。「カニ」「鮮魚」「地産品」など9コーナーに国内外の約530品が並んだ。
地産地消の推進や魚食の普及を図るため、毎年開いている。国内の水産メーカー195社が出品した。
県内で水揚げされた魚介類や加工品が並ぶ地産コーナーには、ハタハタやカレイの干物、焼き鯖寿司(すし)など143品が並んだ。カニコーナーでは、加工国であるベトナム、中国、タイを▽インフラ整備▽人件費▽政治▽対日感情−の4項目に分けて◎、○、△、×で分かりやすく評価した。会場内に設置されたテーブルでは、早速商談に入る業者の姿も見られた。
フライパンだけを使って20分以内に調理できる魚料理を紹介するコーナーも人気を集めていた。
県漁連、福井中央魚市など8団体でつくる越前・若狭のさかな販売協議会は県産水産物の消費促進を図るため、PRのぼりを製作、鮮魚店や量販店など154店に配布した。
のぼりは縦150センチ、横45センチと、卓上用の縦30センチ、横10センチの2種類。同協議会のロゴマーク「福とと」をデザインした。卓上用ミニのぼりには、魚料理のレシピを紹介するサイトにつながるQRコードを載せている。
スーパーなどの量販店87カ所、JA農産物直売所7カ所、鮮魚店60カ所に配布。各店舗で魚コーナーに設置し、販売促進ツールとして活用してもらう。
水産物卸売の福井中央魚市は1日、県内外の小売業者らを招き、福井市中央卸売市場で商品展示会を開いた。
国内外の水産物約560品が集められ、業者は福井の地魚や加工品などを念入りに吟味していた。
地産地消の推進や新商品の提案のため、毎年1回開いている。国内の水産メーカー約160社が出品し、鮮魚、年末商品など9コーナーに分けて展示した。地元専門学校の協力を受け、商品で作った料理を添え、調理例も紹介した。
県内で水揚げされた魚介類が並ぶ「地産」コーナーは同社が特に力を入れており、145品を展示した。カニコーナーでは、同社がベトナムで独自に加工した商品も並び、早速商談に入る業者もあった。
愛知県の大手スーパーの水産担当者は「カニが全国的に品薄な中、価値のある商品が見つけられた」と話していた。
私たちの食生活に欠かすことができない魚、野菜、果物などの生鮮食品。生産者たちから運ばれてきたこれらの商品を競りにかけ、一番高い値段を付けた仲卸業者らに売るのが、競り人の仕事です。少しでもいい商品を安く手に入れようとする業者との真剣勝負。福井の"台所"を左右する、緊張の一瞬を決めるのは、度胸と場数がものをいう世界です。
「さあ行こー!」。まだ外が薄暗い午前5時。競り開始を告げる甲高い鐘の音と同時に、競り人の威勢のいい声が響く。福井市中央卸売市場の水産物部の競りは、仲卸業者だけでなく、鮮魚店や料理店なども集まり「いい魚を少しでも安く」と値踏みする緊張に包まれる。
水産物卸売の福井中央魚市に入社して4年になる山下泰巧さん(25)=坂井市=は、昨年8月に競り人デビューを果たした。タイ、ヒラメなどの白身魚を担当している。
「さあ行こー、500!」。価格を出した瞬間、四方を囲む業者の手が次々動く。指で示される値を読み、競り値を決める。わずか数秒間が"勝負"だ。
競り人の朝は早い。山下さんは午前3時に出社し、入荷された魚の検品作業や競りの準備に汗を流す。下準備の中で魚の状況を把握しておくのは、値を決める上で大切な過程だ。上司の浜譲一・鮮魚部長(59)は「入社当初から誰より早く出社してくる。誠実な姿勢で仕事に臨んでいる」と感心する。
港町三国(坂井市)に生まれ、魚は昔から身近な存在だった。入社説明会で目にした先輩競り人の姿にあこがれ、この道を志した。競り人になるには、3年以上の業務経験を経て免許(めんきょ)を取る必要がある。山下さんは、競りを行う先輩の横で取引状況を素早く伝票に記録しながら、技術や知識を身に付けていった。
初めて競り場に立った緊張感は今も覚えている。ベテランの仲卸業者や鮮魚店主らの厳しい視線に身震いし「声が出なくなった」。ずっと現場を見てきたはずなのに、価格を示す手の動きが全く見えない。のどがつぶれるまで、がむしゃらに声を出すのが精いっぱいだった。
「競りはベテランでも毎日緊張する。大切なのは声の大きさと度胸。気象や他県の相場、入荷状況など、情報を多く知っている競り人は強い」と右角直樹・鮮魚部統括部長(61)。売値が高すぎたら消費者は買ってくれない。安すぎたら出荷者の顔が立たない。山下さんは「両方が納得し、自分が思い描いた価格が出たときは最高にうれしい」という。
競り終了後は全国各地の出荷者に浜値を聞き、翌日の入荷量や種類を決めていく。午後1時に退社。山下さんは、帰宅途中にスーパーに立ち寄るのを日課にしている。自分が売った魚がお店でどのように売られているのかを確認するためだ。浜部長は「競り人歴1年としては上出来」と言い、鮮魚店主らも「成長株」と期待を寄せている。
【メモ】競り人になるには、卸売業に就職した後、3年以上の実務経験を経て資格試験を受ける。卸売市場法に基づく県内唯一の中央卸売市場、福井市中央卸売市場には▽水産37人▽青果45人▽花き7人−の計89人の競り人が登録されている(2010年8月現在)。
県漁連、福井中央魚市など8団体でつくる越前・若狭のさかな販売協議会はこのほど、公募していたロゴマークの魚のキャラクター愛称が「福(ふく)とと」に決まったと発表した。
ロゴマークは県産水産物の消費拡大を狙い2008年から使用している。親しみやすい愛称をつけることでアピールを強化しようと公募し、146点の応募があった。
「福とと」を応募したのは原佳子さん(福井市)と吉村宏樹さん(同)。同協議会の高橋治会長ら9人が審査、「福」が「福井」とともに「幸せ」を連想、「とと」が子どもにも分かりやすく魚をアピールできる点を評価した。ほかに「魚っち」「わかさかな」「とと丸」などの応募があった。
同協議会では、21〜23日に東京都江東区の東京国際展示場「ビッグサイト」で開かれる国際見本市、ジャパン・インターナショナル・シーフードショーに水産加工品などを出展。その際、愛称を記したロゴマークを木製看板に使用し、県産品をPRする。
水産物卸売の福井中央魚市(本社福井市大和田町)は2日、福井市中央卸売市場で小売業者らを招いた商品展示会を開いた。地場産魚介類の加工品を並べた「地産コーナー」では、県内外から訪れた大勢の関係者がじっくりと品定めしていた。
同社は毎年、年末年始の商戦を控えたこの時期に展示会を開いており、今回が10回目。カニ、エビ、貝、地産、年末など10のコーナーを設け、国内外の水産メーカー160社の商品560点を展示した。
今年で3回目となる「地産コーナー」では、アマエビやアカガレイ、ハタハタなど県内で水揚げされた魚介類を使った商品や県内で加工されたサバのへしこなど110点を紹介。永平寺町の天谷調理製菓専門学校の講師や県司厨士協会によるハタハタのフライやアジの干物おろし和(あ)えなどのレシピも展示した。試食コーナーには人だかりができていた。
訪れたのは県内の仲卸や小売り、外食関係の業者が中心だが、県外のスーパー関係者の姿もあった。全国展開しているコンビニエンスストアの商品開発担当者は「福井の魚介類がおいしいことは分かっているが、おいしい加工品があれば流通にのせやすい。今回の展示会を参考にしたい」と話していた。
地場産の魚介類の魅力に触れてもらおうと、福井市中央卸売市場(大和田町)は三十日から毎週土曜に、鮮魚の競り市「近海今(あ)朝(さ)とれ市」の親子見学会を始める。参加者を募集している。
同市場では全国から集荷した魚介類の競り市を行った後の「二番競り」として、近海の定置網漁で水揚げされた鮮魚のみを扱う競りを開いている。見学会は地元の鮮魚の良さを広め、子どもの魚離れにつなげるのが狙い。卸売業の福井中央魚市と協力して昨年から開いている。
開催は八月二十九日までの毎週土曜午前七時十五分から同八時ごろまで。定置網漁の方法や、流通の仕組みについて学んだ後、競りを見学。活気ある指し値のやりとりが間近で見られるほか、早朝に水揚げされたばかりの鮮魚に触ることができる。
参加無料。嶺北一円から親子連れでの参加を受け付ける。問い合わせ、申し込みは同市場=電話0776(53)0001。
福井市大和田町の市中央卸売市場で五日早朝、初競りが行われた。魚介類や青果、花(か)卉(き)が威勢のいい声とともに次々と売り買いされ、六日ぶりに活気にあふれた。
午前五時にスタートした水産物部の初競りには、昨年よりも多い仲卸業者ら約二百人が参加。福井産の天然ハマチや石川産のズワイガニ、甘エビなど近海物を中心に、四日に水揚げされた約五十種十五トンの鮮魚がずらりと並んだ。競り人が「さぁいこういこう」と独特の声を掛けると、仲卸業者らは希望額を指サインで示し、次々と競り落としていった。
福井中央魚市などによると、四日の日本海は波が穏やかだったことから品数は例年の三割増、値段は平均で一割ほど安く、特に今が旬の寒ブリが安値で取引された。
一方、青果部の野菜は昨年に比べ二割減の取引量となり、全体的にやや高めで競り落とされた。特にレタスなどの葉物が高めで推移。しかし大根などの根菜や果実は平年並みで、福井青果では「品不足もほとんどなく、上々のスタート」と話していた。
水産物卸売の福井中央魚市(本社福井市大和田町)は二日、福井市中央卸売市場で小売業者らを招いた商品展示会を開いた。地産コーナーでは近海で水揚げされた魚介類を使った商品を中心に紹介。安全・新鮮な地元産商品をアピールした。
同社は毎年、年末年始商戦を控えたこの時期に展示会を開いていて、今回が九回目。カニ、エビ、地産、年末など八つのコーナーを設け、国内外の水産メーカー百六十社の商品四百九十点を展示した。
昨年に続き設けられた地産コーナーでは、アマエビやハタハタ、カレイなど県内で水揚げされた魚介類を使った商品や、県内で加工されたものを中心に紹介。ほかにも県内の定置網と漁港、同市場の位置関係を示す図を掲示し、早朝に水揚げされた魚がその日のうちに販売できていることを説明した。
カニのコーナーでは国内のものに加え、カナダ産ズワイガニを展示。同社が現地に社員を派遣し、越前がにと同様の温度や塩加減でゆでた「越前仕立て」(同社)の姿ガニを紹介している。
今回訪れたのは県内の仲卸や小売、外食関係の業者が中心だが、中には県外のスーパー関係者らの姿も。各コーナーでメモをとりながら、盛んに商品について問い合わせていた。
県漁連や流通、加工などの県内水産団体、行政などでつくる「越前・若狭のさかな販売協議会」は、二十三―二十五日まで東京ビッグサイトで開かれた「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に出展した。昨年設立され今年から本格的な"売り込み"をかけている同協議会は今回、サバやアマエビの加工品など県内産水産物を約百品目展示。小売業や外食業者の注目を集めていた。
同ショーは大日本水産会が主催する国内屈指の水産物の展示会。今回は海外を含む約五百社・団体が出展。三日間で延べ二万七千人近くの人が訪れた。
同協議会は、約三十平方メートルのブースに県内で加工された水産物をずらり並べた。焼きサバ寿(ず)司(し)やへしこなどサバ関連の商品や中骨を取ったハタハタの干物、空揚げ用に角を取ったアマエビなどが注目を集め、大勢の業者が試食していた。
同協議会が大規模な展示会に出展するのは今年に入って三回目で、展示会が販売につながっているという。同協議会の一員として出展に参加した福井中央魚市の井上幸喜専務は、魚がなかなか売れないといわれる半面、小売業者や水産加工業者は国産のいい商品を熱心に探している印象をもったと説明。
「越前がになど既に有名になっている魚以外でも、小さいサイズのハタハタやアマエビなど今は評価の低いものがヒット商品につながる可能性はある。展示会への参加を含め今後も県内産の水産物をアピールする仕掛けを考えていきたい」と手応えを感じ取ったようだ。